ファミ通文庫と"ヴァナ通"が夢のコラボ!!
ファイナルファンタジーXIノベライズに新シリーズ登場!!
ファミ通文庫だけのオリジナルな冒険が堪能できる、好評『ファイナルファンタジーXI』ノベライズシリーズの最新25弾『ファイナルファンタジーXI ハッピーギフト』は、『ヴァナ・ディール通信』とのコラボ企画で登場です。なんと、イラスト担当は『恋の空蝉1・2・3!』でおなじみの皆川史生!!
アル&イーリス、ダグ&リン、そしてアトルガンのミスラ姉妹に続く、新シリーズの主人公は、暗黒騎士・ラリィと黒魔道士・ビィの黒×2コンビ!! ラリィは、ひょんなことからビィと知り合い、そしてとある目的のため彼女と一緒にモンスターを求めて冒険することになるわけで……さて、どんな冒険なのかを、登場キャラに訊いてみましょう!!

- リージャ
- 買うのよっ。てか、買え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
- ルイス
- おやおや、リージャ。そんな空の彼方のあらぬほうを見て、いったい、なにを声を荒らげて叫んでいるんだい? まるで、ヴァナ・ディ−ル中に届けとばかりに大声を出して、さ。
- リージャ
- あたしたちの活躍が本になるのよ!
- ルイス
- は?
- リージャ
- 本よ! ブック! ライトでノベルな! ひそかにあたしが書き溜めていた『リージャさまの大冒険記』を、こちらの記者さんが本にしてくれるって!
- ルイス
- ふむ? ええと……こちらかの方はどなた、なのかな。
- リージャ
- ウィンダスの、ほら、『週刊魔法パラダイス』の新人さんなんですって。ああ、これであたしも豪華な印税生活なんだわ! 好きなものがなんでも買えるの。魔法書も、移動魔法の代金も、ぜんぶ経費で落ちるの! うふ。うふ。うふふふ。
- ルイス
- おーい、リージャ〜。ああ、どこかに精神が飛んでいってますね、これは。
しかたなしにルイスは目の前の人物を見る。
目の前にいる小さな──タルタルはすべて小さいが──魔道士はどう見ても困りきった顔をしていた。
顔の前で小さく手を振っていて、『いやいやいや、あんさん、それはちがいまんねん』ってなしぐさをしている。
- ルイス
- ねぇ、リージャ。
- リージャ
- うふふふ〜〜〜〜〜〜〜〜。
- ルイス
- ああ、これはだめだ。ねぇ、わたしの愛すべき〈からくり〉娘ちゃん。
- カラ
- なぁに、ますたー。
- ルイス
- カラ、君はいつもかわいいねえ。
- カラ
- アラ、ウレシイワァ。ウン、なんでも聞いてイイノヨ。
- ルイス
- では教えておくれ。いったい、どういうことなんだい?
- カラ
- コノ小さなヒトに、アタシタチの活躍ヲ訊ねられたノハ、ホントウヨ。ホラ、あのチビッコを拾ったところから、ぜんぶ。
- ルイス
- ちびっこ……シャールくんのことか。あの子は拾ったわけじゃなくて、わたしたちが護衛をしている、いわば依頼人なんだけどね。
- カラ
- ソウナノ?
- ルイス
- そう。ユーノス・シャンデリーゼっていう大金持ちがね、闘獣試合の勝ち負けで財産の相続率を変えようっていうゲームを始めたのさ。
子どもたちが自分の財産を巡って醜い争いを繰り広げていることに嫌気がさし、ユーノス・シャンデリーゼは、ひとつのゲームを始めた。
トップに立てば百億ギルの財産が手に入るというゲームだ。
参加者は、財産の相続候補になった子やら孫やら──なかには血の繋がっていない親友の孫なんてのまでいる。
だが、闘獣試合に出るためには、魔獣を〈獣写器〉で封獣せねばならず、そして〈獣写器〉の釦を押していいのは相続候補だけと決まっていた。
当然ながら、金持ちの子どもたちが魔獣にひとりで近づく勇気なぞあるわけがない。
護衛として冒険者を雇うことになる。
ルイスとリージャは、ユーノス直系の孫シャール・シャンデリーゼに雇われた。
つまり、このタルタルの魔道士が訊いてきたのは、そのシャールを護衛するようになってからのこと。
──おや?
いつのまにかタルタルの魔道士の姿が消えている。
- ルイス
- ううん。どうもあやしいですね。なにしろ、わたしたち、あまり大きな声では言えないようなことばかりしてきましたし。
- カラ
- ますたー、ドウシタノ?
- ルイス
- なんと言いましたっけ。あのふたり。そうそう、ラリィとビィですね。ヒュームの暗黒騎士とミスラの黒魔道士の。ミスラの娘のほうが財産相続候補なのですが……。
- カラ
- るいす? ネェ、るいす? ドウシタノ?
- ルイス
- あのビィという娘にわたしたちは狙いをつけて、散々邪魔するようなことをしてきたわけで。そりゃもう、あれこれと。
- カラ
- ふう。ますたーガ、こうなったときって、カラ、サビシイワァ。沈思黙考ッテいうのよね。でも、カラは、ヘタな考え休むとにっこりっていうんだと思うンダケドナ。
やれやれ、とその場を去ったタルタルの魔道士はため息をついた。
この記録を見る限り、ルイスとリージャのふたりは、ラリィとビィというふたりにとってとても迷惑なことをしでかしてきたようだ。
どんなことをしたのかって?
そう、それは──。
わたしがまとめた報告書を読んでもらいたい。
報告書のタイトルはそう……。
『ハッピーギフト』
とでもしておこうか。この事件にはぴったりのタイトルだ。
ラリィ
ヒューム族の暗黒騎士。
父親がやはり暗黒騎士の冒険者。そのため家に居たことがほとんどない。不本意ながら、予算の都合で父と一緒の道を進む(つまり、金がないから父親の残した武器・防具を使うしかなかった)。無理矢理ビィと知り合い、いつの間にやら旅するハメに陥る。
ビィ
ミスラ族の黒魔道士。
母は既に亡く、貧乏ながらもひとりで頑張って生きてきた。が、ある日突然、巨額の財産分与の話が転がり込み、使い方もわからない〈獣写器〉と〈獣影板〉を持って旅立つことに。そんなとき、無理矢理ラリィと知り合い、いつの間にやら一緒に旅をすることになる。
ファイナルファンタジーXI ハッピーギフト
著/はせがわみやび
イラスト/皆川史生
672円(本体640円+税)
©2002-2008 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
発売は3月29日!! お忘れなく〜♪
『リージャとルイスのからくり通信』 by はせがわみやび